自民党総裁選候補9人の「推薦人名簿」で見えた“裏金隠し”と旧民主党系議員の悲哀

公開日: 更新日:

 一方、外様組の悲哀クッキリなのが、旧民主党など野党から自民へ移籍した面々。8人が5候補の推薦人になった。

 桜井充参院議員(68)→林芳正官房長官(63)
 鷲尾英一郎衆院議員(47)→小泉進次郎元環境相
 松本剛明総務相(65)、井出庸生衆院議員(46)、仁木博文衆院議員(58)→上川陽子外相
 浅尾慶一郎参院議員(60)→河野太郎デジタル相(61)
 細野豪志元環境相(53)、長島昭久衆院議員(62)→石破茂元幹事長(67)

「当選回数の多いベテランが多く、政権与党を望んで自民に入ったものの、議員367分の1では存在感ゼロ。現職大臣の松本総務相はさておき、推薦人になって“忠誠心”を競って、あわよくば閣僚などのポストにありつきたいとの思惑でしょう。小泉氏や石破氏の推薦人になった3人はそれが露骨に見えるし、河野氏と上川氏に付いた人たちは、麻生派の指示に従い、ボスに身を委ねた形です」(前出の自民党関係者)

 すっかり影が薄い細野は、かつて民主党で代表選に出馬したことがあるし、代表待望論もあった。真っただ中の立憲民主党代表選をどんな気持ちで眺めているのだろうか。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  2. 2

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  3. 3

    「おこめ券」迫られる軌道修正…自治体首長から強烈批判、鈴木農相の地元山形も「NO」突き付け

  4. 4

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  5. 5

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  1. 6

    高市政権「調整役」不在でお手上げ状態…国会会期末迫るも法案審議グダグダの異例展開

  2. 7

    「台湾有事」発言から1カ月、中国軍機が空自機にレーダー照射…高市首相の“場当たり”に外交・防衛官僚が苦悶

  3. 8

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  4. 9

    維新が手にする血税は33億円…定数削減へチンピラまがいの圧力、税金原資にキャバクラ&ショーパブ代支出の疑い

  5. 10

    「おこめ券」に続き“やってる感”丸出し…鈴木農相がひっそり進めるもう一つの肝いり政策

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった