こだわりの酒屋「目白田中屋」 巧妙トークの店主が伝授する「ウイスキー選びのコツ」
地下にある店内に足を踏み入れた瞬間、胸が高鳴った。
東京・目白にあるこだわりの酒店「田中屋」。棚には2000種類以上のシングルモルトウイスキーが並び、初めて見るウイスキーばかりで目移りしてしまう。店主の栗林幸吉さんに手ほどきしてもらった。
「それぞれ生まれも育ちも違います。白ワインみたいなフルーティーさが好きなら黄色っぽい『バルヴェニー』。赤ワインのようなコクを感じたければ赤茶色の『グレンドロナック』。ワインにはない、スモーキーさや薬っぽい味が好みなら、スコットランド・アイラ島のシングルモルト『アードベッグ』をおすすめします」
世界中でウイスキーが飲まれるようになったのは、1830年以降のこと。今では「世界5大ウイスキー(スコッチ、アイリッシュ、アメリカン、カナディアン、ジャパニーズ)」と呼ばれ、それぞれ特徴がある。
「カナディアンはカクテルで使われることが多く、アイリッシュと一緒で飲みやすい。バーボンは新樽を使用するというルールがあり、ウッド感が強く、キャンプでたき火を見ながら肉を食べるシチュエーションによく合います。ブレンデッドスコッチウイスキーの『デュワーズ』は炭酸と相性が良く、ハイボールにピッタリです」
ジャパニーズ・ウイスキーの歴史は100年超だが、現在、国内には約120の「ウイスキー蒸留所」がある。
「ジャパニーズは造りが真面目でやんちゃじゃない分、バランスが取れています。その点、いくつになっても不良をしているミック・ジャガーのようなアイラ島のシングルモルトとはまるで違います。ロックで飲むと分かります。『ラフロイグ』なんて、1回停学をくらった感じです。ワインは恋人や家族と飲む酒、ウイスキーは1人で思索にふけるための酒といわれています。スコッチは幅が広く、1人で飲んでも楽しい。アイリッシュの『ジェムソン』やバーボンの『メーカーズマーク』は大勢でワイワイ飲むのに向いています」

















