「会津小鉄会」8代目会長に山口組直系組長が就任…高山義友希総長は元信金マンの“エリートやくざ”

公開日: 更新日:

■跡を継がせた司組長と高山若頭の思惑

「会長就任にあたって、父親の影響があったとみられるが、間違いないのは8代目会津小鉄会は、独立組織だということ」(捜査事情通)

 高山会長は05年、京都市内の建設業の男性に「名古屋の頭に届ける」とみかじめ料を要求し、現金4000万円を脅し取った。「頭」というのは当時、弘道会2代目組長で山口組ナンバー2の高山清司若頭のこと。弘道会は淡海一家とともに京都府内で勢力拡大をもくろんでいた。2人はこの事件で逮捕され、刑務所に収容された。

 暴力団に詳しいノンフィクション作家の溝口敦氏が、今回の人事の狙いをこう分析する。

「父親の登久太郎が会津小鉄の名を高めた。だから私物感というか、自分の物という意識があったのかもしれません。名古屋の高山若頭のところに行って『わらじを脱いだ』『ヤクザ修行をした』と伝えた可能性もある。ただ高山若頭は会津小鉄の高山のせいで府中刑務所に入れられた。山口組が会津小鉄をのみ込んだという見方もできます」

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋