著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「昭和の亡霊・7つの戦時用語」(36)帝国陸軍が生んだ暴力の連鎖

公開日: 更新日:
隣組の防空壕造り(東京・渋谷区、1941=昭和16=年3月9日)/(C)共同通信社

「隣組」についてもう少し話を進めよう。いわば銃後の一般社会ではなく、軍隊内の兵営を隣組とみて分析していくと、もう少し戦争が延びたならば、やがて隣組が兵営となっていったと思われるのだ。

 兵営とは、いうまでもなく兵士が訓練を受ける折の日々の生活空間である。日中戦争前は20代前… 

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