著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「日本軍兵士たちの戦場体験」(23)斎藤実殺害の罪を下士官になすりつけた“憂国”の青年将校

公開日: 更新日:
斎藤実内大臣(左2)の家族写真(右端が夫人、1932=昭和7=年5月撮影)/(日本電報通信社撮影)

 二・二六事件に巻き込まれた兵士の大体が、青年将校の意思は憂国の情からで、基本的には誤りとは言えないという立場のようである。しかし埼玉県が編んだ「二・二六事件と郷土兵」(埼玉県編集室)によれば、青年将校の行動は心情的に分かるにしても、行動自体は少々過激すぎるとの不満を持った兵士も… 

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