著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「日本軍兵士たちの戦場体験」(38)家族を守るために自らの死を装った農村青年

公開日: 更新日:
戦時中、偽装して田植えをする農村の人びと(1945=昭和20=年7月2日、場所不明)/(C)共同通信社

 実は50年近くにわたり昭和史の内実を探る中で、本当にこんなことがあるのか、という話をいくつか聞いてきた。兵役逃れの話で言うならば、20歳を過ぎた農村青年が、7、8歳年上の兄が亡くなった時に、自身を死亡したことにして、兄になりすましたケースがあったという。これは大正期の山間部の農… 

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