石破首相は吠えるだけで打つ手なし…「なめられてたまるか」と啖呵を切るなら報復関税をかけたらどうだ?
負け犬の遠吠えは選挙にマイナスでしかない

「なめられてたまるか」と啖呵を切り、米国依存からの脱却まで言い出した石破首相。本気ならブラジル大統領を見習えばいい。地位協定見直しを引っ込めて、口だけ・その場しのぎがこの首相の過去。国民はそれを見透かしている。
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選挙は人を変えるのか。連日、猛暑の中での応援行脚で気が触れたのか。石破首相が日米関税交渉を巡り、やたら強気だ。
「国益をかけた戦いだ。なめられてたまるか!」
9日の夕方、千葉県船橋市のJR船橋駅前の街頭演説。石破はそう語気を強めると「言うべきことは同盟国であっても、正々堂々、言わなければならない」と続けた。
その心意気やヨシと言いたいところだが、だったらなぜ米国の法外な要求にハナから強い姿勢で臨まなかったのか。正々堂々、トランプ米大統領に面と向かって同じ言葉をブツけたらどうか。
「大統領はあの時、神様から選ばれたと確信されたに違いない」
2月の日米首脳会談でトランプと初対面。昨年の大統領選中にトランプが銃撃された際の写真を見た印象をとうとうと語り、「歴史に残る一枚だ」と持ち上げていたのもまた、石破その人だ。
国民民主党の玉木代表は「選挙対策として、相手のいないところで厳しい言葉を発するのは交渉を円滑に進める上でマイナスだ。国益に反する」と批判したが、「国益」なんて大きな言葉を持ち出すまでもなく、いい大人として石破の振る舞いはどうかしている。
いずれにせよ、日本の首相が同盟国の米国相手に「なめられてたまるか」などと啖呵を切るのは、異例中の異例だ。外交儀礼にも反する。この発言の意図について、石破は
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