両院議員総会は不発に…「石破おろし」狙う自民党総裁選“前倒し運動”は尻すぼみの可能性
さらに、懇談会では64人が発言し、大半が退陣を要求。「ただちに退陣せよ」という厳しい声もあったが、総会での発言者は35人とほぼ半減。うち、総裁選の前倒し実施を求めたのは十数人で、即座に退陣を求める意見はナシ。逆に、5人程度が石破続投を要求。「総裁選よりも裏金議員のケジメが先だ」との声に加え、「トランプ関税が混迷するさなかに日本の総理の顔を代えては、交渉が停滞しかねない」という冷静な意見も上がった。
総会で石破続投を訴えた鈴木宗男参議院議員(77)は、日刊ゲンダイにこう話した。
「総会では、選挙で負けた最大の要因は裏金議員だと、ケジメがついていないと発言した。他にも何名かの方が『裏金議員の存在が尾を引いている』と言っていました。一方、『総裁選をやれ』と言う議員は徒党を組んでいるように見えた。数(の力)で。ただ、総裁選をやれといっても、選挙管理委員会がどうするか決めていないから、まだ何も分かりません」
■国会議員も“反石破”に及び腰
今後の焦点は、総裁選前倒しに必要な過半数の賛同が得られるか否かだ。