自民党の体質は「永久に不潔」…両院議員総会は非公開、石破おろしまで密室談合という異常の極み

公開日: 更新日:

■可視化による支持率減を恐れたか

 非公開としたのは執行部の判断のようだが、石破首相の退陣を求めるにしろ、続投を支持するにしろ、有権者にとって議員の意見は有益な情報だ。それでも内部抗争のゴタゴタは党のマイナスイメージ、可視化すれば支持をさらに失うという意識が働いたのだろう。自民の分裂状態はとうに知れ渡っているのに、ばかげた危機管理である。

「見るに堪えない『内輪揉め』の醜悪さを自ら認めたも同然です。主権者たる国民の知る権利を侵す秘密会議の開催は憲法軽視もはなはだしい。しかも自民は裏金事件への反省から、政治資金の『公開』『透明化』を誓ったはずなのに、しょせん口先だけ。参院選大敗で有権者にノーを突きつけられても、不透明な密室談合体質は改まりません」(立正大名誉教授・金子勝氏=憲法)

 自民は永久に「不潔」です。

  ◇  ◇  ◇ 
 企業・団体献金の見直しを巡り、党の方針を急転換した石破首相。その独断に反発が広がっている。●関連記事【もっと読む】『石破首相が「企業・団体献金」見直しで豹変したウラ…独断で立憲との協議に自民党内から反発』で詳報している。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    国民民主“激ヤバ”女性議員の選挙違反疑惑には党本部が関与か…ダンマリ玉木代表に真相究明はできるのか?

  2. 2

    参政党・神谷代表が予算委デビューでダサダサ提案 ムキ出しの「トランプファースト」に石破首相もNO

  3. 3

    萩生田光一氏「石破おろし」がトーンダウン…自民裏金事件めぐり、特捜部が政策秘書を略式起訴へ

  4. 4

    石破首相が「企業・団体献金」見直しで豹変したウラ…独断で立憲との協議に自民党内から反発

  5. 5

    参政党は言行一致の政党だった!「多夫多妻」の提唱通り、党内は不倫やら略奪婚が花盛り

  1. 6

    ボロボロ維新が再起へ急ピッチ…藤田前幹事長ら“オラオラ執行部”復活の成否と、参政党との因縁バトルの行方

  2. 7

    両院議員総会は不発に…「石破おろし」狙う自民党総裁選“前倒し運動”は尻すぼみの可能性

  3. 8

    日米関税合意“ご破算”の予兆…赤沢大臣は言い訳連発「法的拘束力ないが…」フワフワ答弁の情けなさ

  4. 9

    自民・森山幹事長にまさかの「続投説」…秋の臨時国会に向け精力的に動き、にわかに現実味

  5. 10

    平和記念式典での石破首相スピーチの評判がすこぶるいいが…原稿を下書きしたのはAIだった?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  2. 2

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 3

    NHK「昭和16年夏の敗戦」は見ごたえあり 今年は戦争特別番組が盛りだくさん

  4. 4

    市船橋(千葉)海上監督に聞く「高校完全無償化で公立校の受難はますます加速しませんか?」

  5. 5

    綾瀬はるか3年ぶり主演ドラマ「ひとりでしにたい」“不発”で迎えた曲がり角…女優として今後どうする?

  1. 6

    プロ志望の健大高崎・佐藤龍月が左肘手術経てカムバック「下位指名でものし上がる覚悟」

  2. 7

    中山美穂「香典トラブル」で図らずも露呈した「妹・忍」をめぐる“芸能界のドンの圧力”

  3. 8

    石破首相が「企業・団体献金」見直しで豹変したウラ…独断で立憲との協議に自民党内から反発

  4. 9

    長渕剛がイベント会社に破産申し立て…相次ぐ不運とトラブル相手の元女優アカウント削除で心配な近況

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希“ゴリ押し”ローテ復帰が生む火種…弾き出される投手は堪ったもんじゃない