小泉進次郎氏8.15“朝イチ靖国参拝”は完全裏目…保守すり寄りパフォーマンスへの落胆と今後の懸念

公開日: 更新日:

関係国は「進次郎新首相」を品定め

 進次郎氏は先週、APEC(アジア太平洋経済協力会議)の食料安全保障担当相会合と日中韓農相会合に出席するため訪韓。趙顕外相とも会談した。異例の厚遇だった。進次郎氏は韓国で「ファンクルセク座」と呼ばれ、まあまあ人気がある。例の「気候変動への取り組みはセクシーであるべきだ」発言がバカ受けし、「ファン(楽しい)」「クール」「セクシー」をもじり、おだてに使うネットスラング「座」がくっついた。

「韓国に限らず、関係国は『進次郎新首相』を品定めしている。日中韓農相会合後に中国の韓俊農相が訪日をキャンセルしたのは、7月に台湾の外交部長(外相)が訪日したことを理由にしていますが、終戦の日を前に進次郎氏の微妙な言動を懸念したとも言われています」(霞が関関係者)

 同盟国の米国も靖国参拝は断固ノーだ。再登板した安倍元首相が13年末、現職の首相として7年ぶりに参拝したところ激怒。当時のオバマ政権は「日本の指導者が近隣諸国との緊張を悪化させるような行動をとったことに失望している」とキツイ声明を出した。父親の威光で米コロンビア大大学院を出て、米CSIS(戦略国際問題研究所)研究員の箔付けも得た進次郎氏のこと。そのあたりは分かったうえで、保守受けパフォーマンスに走ったとしたら、ますますガッカリだ。

  ◇  ◇  ◇

備蓄米販売リミット」は8月31日。大量に売れ残った備蓄米に小泉進次郎農相はどう対応するのか。●関連記事【もっと読む】『8.31に「備蓄米販売リミット」が…進次郎農相は売れ残りにどう落とし前をつけるのか?』で詳報している。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    「存立危機事態」めぐり「台湾有事」に言及で日中対立激化…引くに引けない高市首相の自業自得

  4. 4

    N党・立花孝志氏に迫る「自己破産」…元兵庫県議への名誉毀損容疑で逮捕送検、巨額の借金で深刻金欠

  5. 5

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  1. 6

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  2. 7

    N党・立花孝志容疑者にくすぶる深刻メンタル問題…日頃から不調公言、送検でも異様なハイテンション

  3. 8

    高市首相が招いた「対中損失」に終わり見えず…インバウンド消費1.8兆円減だけでは済まされない

  4. 9

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  5. 10

    高市政権大ピンチ! 林芳正総務相の「政治とカネ」疑惑が拡大…ナゾの「ポスター維持管理費」が新たな火種に

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  3. 3

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  4. 4

    “最強の新弟子”旭富士に歴代最速スピード出世の期待…「関取までは無敗で行ける」の見立てまで

  5. 5

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  1. 6

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  2. 7

    物価高放置のバラマキ経済対策に「消費不況の恐れ」と専門家警鐘…「高すぎてコメ買えない」が暗示するもの

  3. 8

    福島市長選で与野党相乗り現職が大差で落選…「既成政党NO」の地殻変動なのか

  4. 9

    Snow Manライブで"全裸"ファンの怪情報も…他グループにも出没する下着や水着"珍客"は犯罪じゃないの?

  5. 10

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です