9.8決戦を目前に過熱する「石破おろし」情報戦…飛び交う総裁選前倒し「賛成」の票読み
3日の麻生派研修会で、派閥領袖の麻生最高顧問が前倒し賛成を表明して以来、旧安倍派や旧茂木派、旧二階派の中堅・若手に代わり、今や麻生派が「石破おろし」の主導権を握ったようだ。
「前倒しに賛成意向の政務三役も現職閣僚で初表明した鈴木法相をはじめ、麻生派ばかり。“麻生派の票読み”と称し、前倒し賛成の議員が過半数に迫る170人に達したとの情報も流れています。むろん正確な数字である保証はない。誰かが『勝ち馬に乗ったら』と多数を占める様子見の議員を揺さぶる心理戦を仕かけているのでしょう」(別の自民党関係者)
総裁選前倒しの成否に関し、いまだ党内の見立ては五分五分。当の石破本人は「この秋に経済対策を策定する」と表明し、財源を議論する秋の臨時国会まで政権を継続させる気マンマンだ。事実上のリコールが成立しても、総理と党総裁を別々の人物が担う「総総分離」まで見据えているのか──。この週末も情報戦は続く。
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「100万人の自民党員の意向より、1億2000万、日本国民の思いが大事」──。両院議員総会後の鈴木宗男議員の言葉だが、醜悪な政争にうんざりしている国民の総意だろう。関連記事【もっと読む】で詳しく報じている。