著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリ-ズ「第2次世界大戦と原爆」(33)二号研究の真実 仁科研究室が決めた熱拡散方式

公開日: 更新日:
原爆被災の調査結果を発表する理研の仁科芳雄博士(1945=昭和20=年9月、東京・戸山の第一陸軍病院)/(C)共同通信社

 ウラン爆弾の製造プロセスをなぞってみると、一つ一つの段階がいかに大事業かがはっきりとしてくる。第1段階のウラン鉱石の確保が思うように進まず、「とにかくウラン鉱石を10キロ集めろ」と叫んだ軍事指導者は、そのウランが爆弾になるのだと、実にあっさりと考えていたこともわかる。しかし、ウ… 

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