中身がない男には酷だ やっぱり出てきた本命進次郎失速説

自民党は完全に目算が狂ったのではないか。長すぎる総裁選は候補者の軽さと薄っぺらさを際立たせるだけ。とりわけ厳しいのが進次郎だ。無難路線に変えたのも裏目、空っぽぶりが連日露呈で、さあ、最後まで持つのか。
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あと8日もある。「ポスト石破」を決める自民党総裁選(10月4日投開票)は盛り上がる気配が一向に見えない。1年前とほぼ同じ顔ぶれが争うのだから必然だ。
デガラシ選挙は本命が小泉進次郎農相(44)、対抗は高市早苗前経済安保相(64)、ダークホースが林芳正官房長官(64)という構図。25日は小林鷹之元経済安保相(50)が業界団体に支援を要請し、茂木敏充前幹事長(69)は自動車部品メーカーの工場を視察するなど、それぞれ活動した。26日の名古屋市の演説会のほか、党主催のイベントが2回予定されている。
何だかんだ言っても、事実上の次期首相候補選びなのに、熱気が高まらないままゴールする可能性大だ。
メディアジャックのお祭り騒ぎで国民的嫌悪を吹き飛ばし、失地回復を狙った自民の目算は完全に狂ったのではないか。党がまとめた参院選総括で指摘した「解党的出直し」を演出するため、全国の党員・党友も投票する「フルスペック型」を選んだことがアダとなった。選挙期間は最短の12日間だが、それでも長すぎる。デガラシ候補者はそろって党内融和を優先し、独自色を封印。総じて横並びで、かえって候補者の軽さと薄っぺらさを際立たせている。だから、つまらない。投票権がなければ見向きもしないし、党員・党友にしたって怪しいものだ。
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