自民党総裁選も残り2日…林芳正氏に「議員票」雪崩も?“難民”40人が流れる可能性

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勝敗のカギは「未定票」と「石破票」

 注目は国会議員票だ。報道各社の予想では、議員票については進次郎氏、林氏、高市氏の順。例えば、1日の朝日新聞の動向調査では、進次郎氏72人、林氏57人、高市氏37人、小林氏31人、茂木氏29人、未定・答えない44人となっている。

「進次郎さんは議員票で圧倒し、100票は堅い。決選投票に進むのは間違いなく、相手がどちらになっても勝利するだろう」(進次郎陣営関係者)と鼻息荒いが、「いやいや、林さんにもチャンスはある」と言うのは、どの陣営にも入っていないベテラン議員だ。こう話す。

「勝敗のカギを握るのは誰に投票するか決めかねている“難民票”です。報道各社の調査に態度を明らかにしていない『未定票』のことですが、40~70人程度とされ、私の感触では、林さんが決選投票に残る可能性が高まれば、その多くが林さんに雪崩を打つのではないか。前回、石破首相に入れた『石破票』も多くが林さんだろう。石破首相本人もそう考えているだろうが、5候補の発言を聞けば、石破政権の継承なら林さんが最も確実。進次郎さんは『挙党一致』と言っているが、陣営に船頭が多いので現実に総裁になったら、どうなるかわからない。石破政権を支えてきた中谷防衛相と岩屋外相は林支持です」

 石破氏が勝利した昨年の総裁選も、まさかの結果だった。その再現があるのかどうか。もっとも、進次郎氏でも林氏でも、誰になっても自民党は変わらないだろうけど。

  ◇  ◇  ◇

 総裁候補の動向については、関連記事【もっと読む】【さらに読む】などで詳しく報じている。

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