打算だらけの自維連立…維新が突きつけた「企業・団体献金禁止」はやはりウヤムヤ? 怪しい本気度

公開日: 更新日:

維新側は譲歩の姿勢

 だが、初会合後の維新・藤田共同代表は自民・高市総裁について「国家観は相当近い。信頼関係が一段上に進んだ」と話し、連立への前のめりを隠さなかった。企業・団体献金の禁止については、「旗は降ろさない」としつつも、「総合的な合意」「どこまですり寄れるか」と既に曖昧。吉村代表も「副首都構想と社会保障改革が絶対条件だ」とする一方、企業・団体献金については「トータルで決断したい」と譲歩の姿勢だった。

「企業・団体献金がないと自民の組織は回らない。禁止はおろか、公明が求めた規制強化でも死活問題です。全国に2600人いる都道府県議の半分が自民党議員ですよ。政党支部には、国会議員だけでなく、都道府県議や市町村単位での献金の受け皿になっているものもある。来週21日に迫る首相指名を考えたら、『合意文書にどんな表現で書くか』が落としどころになるのではないか」(自民党関係者)

 企業・団体献金の規制強化案は公明、国民民主、立憲に維新が加われば、衆院で過半数を超え、成立する可能性があったのにオジャン。“骨抜き”にする維新の罪は重い。

  ◇  ◇  ◇

日本維新の会」の凋落ぶりについては、費関連記事【もっと読む】【さらに読む】などで詳しく報じている。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声

  5. 5

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  5. 10

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較