維新またゴタゴタ…現職代議士3人が藤田執行部に反発し集団離党の「同床異夢」

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 踏んだり蹴ったりだ。新執行部発足から間もない日本維新の会が現職代議士3人に三くだり半を突きつけられた。守島正衆院議員(大阪2区)らが8日、離党届を提出。参院選で事実上の敗北を喫し、先月8日に藤田文武共同代表が率いる体制に移行したものの、石井章前参院議員(除名)の公設秘書給与詐欺事件が発覚するなど、問題続出だ。存在感低下に歯止めがかからない。

 離党するのは守島氏のほか、代表選で7票集めた斉木武志衆院議員(比例北陸信越)、阿部弘樹衆院議員(比例九州)。執行部に届け出後、3人で会見。「維新は保守政党に変わってしまった」「設立者の橋下(徹)さんに対する国会議員団の批判がひどく、耐えかねた」(守島)、「安易に連立与党入りせず、既成政党に不満を持つ民意の受け皿が必要」(斉木)、「維新の公約は有権者に響かない」(阿部)など、それぞれ動機を説明したのだが、集団離党には珍しく、理由はバラバラだ。

■内規に反し息子が公設秘書

「共通するのは藤田執行部への不満。元大阪市議の守島氏に2人が歩調を合わせたようです。石井事件に端を発した公設秘書の勤務実態調査も影響している。1親等の親族採用禁止を盛り込んだ国会議員秘書給与法改正案を2023年に提出して以降、内規で厳守を求めてきた」(維新関係者)

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