森友事件の“新事実”は認めるが再調査はしない…高市首相の予算委答弁に雅子さん憤り
4分の1しかなかった地中ゴミ
値引きの根拠とされた地中のゴミについて、土地を管理する国土交通省が先月3日に公表した調査結果で、値引き時の見積もりの4分の1しかなかったことを初めて明らかにした。雅子さんの手紙でもこの事実を指摘している。
川内議員がこの点を追及すると、高市首相は、「調査結果が当時の見積もりと大きく異なることは私も真摯に受け止めます」としながらも、慎重な調査検討を欠いていたとは認めなかった。
高市首相は5日の参議院代表質問で森友事件について「新たな事実が判明していない」と答弁している。しかし、ゴミの量が大幅に違っていたことについて川内議員から「新たな事実であるということは認めますね」と問われると、高市首相は「埋設物の量が違っていたということは公表されたということです」と遠回しながら新事実であることを認めた。
また雅子さんが、佐川宣寿元理財局長ら本省幹部のメールを優先して開示してほしいと要望していることについては、「ご遺族からの要望につきましては、財務省においてできる限りの対応をするように先週改めて財務大臣に指示をしたところでございます」。
それでも再調査については、会計検査や検察の捜査で違法不当とはなっていないとして拒否した。
「私は第三者による再調査が改めて必要だとは考えていないということを申し上げました」
解決を引き延ばしているとしか思えない。傍聴席で見守っていた赤木雅子さんも憤りを隠せなかった。



















