著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「占領下の日本社会」(35)戦後自主裁判「勅令案」を発見し、私は興奮したのだった

公開日: 更新日:
牧野伸顕内府(1929=昭和4=年2月21日、品川駅で)/(日本電報通信社撮影)

 もし戦犯自主裁判の「勅令案」が実行に移されたならば、日本の戦後社会では極めて率直な戦犯追及の動きが加速したであろう。この想定を試みると、わかることがある。弾劾、糾弾、査問、さらには私的制裁などが行われたであろうことは想像に難くない。

 私は戦争直後の日本社会の実相を調べて… 

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