疑わしい高市首相「皇室は大切な宝物」の真意…選挙大勝で典範改正に前のめり
政界の景色がほんの1カ月で激変する中、特別国会の召集が18日に迫っている。もくろみどおりに巨大与党を形成した高市首相は、「国論を二分する政策」の実現に前のめりだ。欺瞞に満ちた「責任ある積極財政」の推進、軍国化を加速させる安全保障政策やインテリジェンス(情報活動)機能の強化などが注目される一方、岩盤保守層が注視する皇室典範の改正に向けても着々である。高市首相は皇室を「大切な宝物」と形容するものの、その真意は疑わしい。
与党第1党の自民党は、次期衆院議長に森英介元法相を推す方針。安定的な皇位継承をめぐる与野党協議を仕切ってきた麻生太郎副総裁の側近だ。麻生氏のちゃぶ台返しで膠着した議論を「数の力」で押し切り、「立法府の総意」を取りまとめる意図が透けて見える。
皇族数確保策をめぐっては、2021年末の政府有識者会議が①女性皇族が結婚後も皇族の身分を保つ②旧宮家の男系男子を養子として皇族に迎える──を提示。衆参両院の正副議長が中心となって24年から各党・各会派が集う全体会議を重ね、昨年になって麻生氏と立憲民主党の野田佳彦代表(当時)が①の先行合意と②の先送りでまとまったが、「男系男子の継承」に固執する麻生氏が反故にした経緯がある。


















