著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

中間選挙は支持率だけでは読めない トランプ共和党は「票で負けても地図で勝つ」

公開日: 更新日:

 そこで共和党が多数派になる選挙区を多く作れば、マイノリティーの声は弱くなる。

 この動きを後押ししたのが、先月29日の連邦最高裁判断だった。

 アメリカには、歴史的に政治から排除されてきた黒人有権者の声を守るための選挙区が存在する。その一つ、ルイジアナ州の選挙区について、保守派が多数を占める最高裁は「人種を過度に考慮した違憲な線引き」と判断した。

 これを受けてルイジアナ州は、すでに始まっていた期日前投票を停止した。選挙区の引き直しのために、投票が始まってから選挙を止めたのである。この異常な動きは、他の南部の共和党州にも波及している。

 一方、民主党州の多くは、これまで特定の党に偏らない線引きを重視してきた。そのため共和党の攻勢に出遅れている。ここにきて自党に有利な再区割りを進める動きも出ているが、バージニア州では有権者が承認した民主党有利の選挙区案が無効とされるなど、巻き返しに苦戦している。

 トランプ共和党の「最後のとりで」がどんな結果をもたらすのか。選挙は、もう支持率だけでは読めない。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    八王子実践・河本ロバート監督「ライブや家族旅行も、事前に相談があれば休ませます」

  2. 2

    萩本欽一〈34〉私の“運”論 大谷翔平のカネを使い込んだ通訳に「小さな声で『ありがとう』」

  3. 3

    中居正広氏が熊本地震被災地を支援と報道 引退後も変わらないチャリティー精神と芸能界復帰の可能性

  4. 4

    高橋成美「渋幕→慶応」だけでは読み解けないズバ抜けた回転の速さ 世界選手権ペアで日本人初の銅メダル

  5. 5

    東京・赤羽、先行する第1地区に110メートル級、せんべろの1番街が丸ごと潰される危機

  1. 6

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  2. 7

    国害SNSを告発 森山裕・自民党前幹事長「高市おろし」キーマンに急浮上の裏…不快感に国境なし

  3. 8

    年金生活者を悩ませる墓問題 維持費も「墓じまい」の費用も払えない人はどうすればいいのか?

  4. 9

    「墓じまい」に悩むシニア 費用や遺骨の始末より問題になる「家族の愛憎問題」

  5. 10

    松本若菜「ジュラシック・ワールド」吹き替え《棒読み》論争再燃…暗雲漂う主演ドラマに新たな逆風