歌舞伎町「朝ホスどうですか」で逮捕…悪質ホストを裏で操る反社と“沼落ち”の実態

公開日: 更新日:

■寄ってたかってしゃぶり尽くす

 歌舞伎町には、国内最大の風俗スカウトグループがある。年商50億円を誇り、所属スカウトマン1500人を擁する一大グループのケツ持ちは暴力団だ。

 ホストとスカウトの結びつきは極めて強固で、持ちつ持たれつの関係にある。これまでは未払い金のある女性客を、ホストが風俗に沈めて回収するのがお決まりだったが、最近では売掛金の回収そのものを、スカウトに依頼するケースが増えている。

「スカウトは女性客の職場を知っているので、飛ばれるリスクも減り、売掛金を確実に回収できます。女性客がキャバクラ、ヘルス、ソープと店を替えるたびに、スカウトからホストにキックバックがある。スカウトにしてもホストから紹介してもらえば、街中で声を掛ける必要もなくなり、勤務先が変われば、風俗店からスカウトにマージンが入ってきます。ホストとスカウトがグルになって、女性客に店を転々とさせるわけです。

 2人にはその都度、何もしなくても手数料が入ってくる。闇カジノに通ったり、違法ドラッグを常習するホストやスカウトも多く、ホスト狂いの女性客はそこでも食い物にされ、それも犯罪グループの貴重な収入源になる。そのカネを風俗業など、別の事業に回し、さらに収益を上げる仕組みです」(歌舞伎町関係者)

 ひとたび「沼」にハマると、骨の髄までしゃぶり尽くされることになる。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  3. 3

    松下洸平“電撃婚”にファンから「きっとお相手はプロ彼女」の怨嗟…西島秀俊の結婚時にも多用されたワード

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  1. 6

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  2. 7

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 8

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  4. 9

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」