吉井理人氏がふり返る日本シリーズ「楽天投手陣を支えた堅い守備と積極走塁」

公開日: 更新日:

 投手にとって、バックの守りは大きな武器になる。

 ディフェンスがしっかりしていれば、思い切った投球ができる。僕がメッツに在籍した99年、12勝(8敗)をマークしたのは一塁手オルルド、二塁手アルフォンゾ、遊撃手オルドネス、三塁手ベンチュラの内野陣によるところが大きかった。内野ゴロを打たせればアウトを取れたし、マウンド上でも彼らの華麗な守備を見るのが楽しかった。

 日本一になった楽天の守りも堅かった。中でも藤田、松井の二遊間はしっかりしていた。
 投手からすれば、野手には当たり前のことを当たり前にこなしてほしい。併殺を取れるはずなのに、走者がひとり残ってしまうようなプレーが最もこたえる。楽天の二遊間は投手を慌てさせるどころか、何度もピンチを救った。

 逆に投手にとって、ボディーブローのようなダメージを受けるのが相手野手の走塁だ。楽天の野手の走塁はとにかく積極的だった。

 大切なのは足の速さではない。隙があればひとつでも先の塁を狙う積極性、意識だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  2. 2

    激太り危機は今や昔…浜崎あゆみ「激ヤセ説」も「連日ケーキ2個」の健啖ぶり

  3. 3

    オレが立浪和義にコンプレックスを抱いた深層…現役時代は一度も食事したことがなかった

  4. 4

    小芝風花&森川葵はナゼ外れた? 来秋朝ドラ「ばけばけ」ヒロインを髙石あかりが射止めた舞台裏

  5. 5

    「備蓄米ブーム」が完全終了…“進次郎効果”も消滅で、店頭では大量の在庫のお寒い現状

  1. 6

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  2. 7

    カブス鈴木誠也に「打点王」がグッと近づく吉報 “目の上のタンコブ”スアレスにア・リーグへのトレード情報

  3. 8

    立浪和義の「白米禁止令」は星野仙一イズムの継承だろう…かつては自身も大目玉を食らっていた

  4. 9

    参政党の公党にあるまじき「メディア排除」気質…会見場から神奈川新聞の批判記者を締め出し

  5. 10

    さや氏「略奪婚は人の道に反する」と否定もネットでは“今井絵理子枠”確定の皮肉…胸元露わな妖艶スタイルも