ソフトバンク1位指名・加治屋蓮が乗り越えた「母の不幸」

公開日: 更新日:

 博樹さんは仕事の合間を縫い、試合の応援に行くこともあった。「現場の段取りさえつければ、1~2時間は仕事を抜けられるもんですよ」

 高校卒業後、JR九州に就職した加治屋が言う。
「母が亡くなったので、大学に行ってお金を使うよりは就職した方がいいと思いました。実はそれまで、社会人野球があるって知らなかったんですけどね。でも、両親のためにもプロ入りを果たせてひとつの恩返しにはなったと思います」

「おふくろ」と「おやじ」の2つの味に育てられた加治屋。福岡のマウンドに立ってからが本当の恩返しだ。

◆かじや・れん 91年11月25日、宮崎県串間市生まれ。大束小3年時から野球を始め、大束中では軟式野球部に所属。福島高校で投手に転向した。JR九州入社当初は主にリリーフ。4年目の今年、九州大会ヤマハ戦で先発し、7回無失点と好投した。MAX152キロの直球と140キロにも達する高速フォークが武器。身長183センチ、80キロ。右投げ右打ち。父、弟の3人家族。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    突然告げられた強制米留学、現地では毎日ドミニカ人全員に飯を奢り続け、球団の領収書を切った

  2. 2

    中居正広氏は法廷バトルか、泣き寝入りか…「どちらも地獄」の“袋小路生活”と今後

  3. 3

    全英V山下美夢有の「凱旋フィーバー」は望み薄…6年前の渋野日向子と決定的な違いとは?

  4. 4

    酷暑の大阪万博会場を歩いたら“地獄”だった! 午後の気温は40度近く、大屋根リングはガラガラ

  5. 5

    中山美穂「香典トラブル」で図らずも露呈した「妹・忍」をめぐる“芸能界のドンの圧力”

  1. 6

    長渕剛がイベント会社に破産申し立て…相次ぐ不運とトラブル相手の元女優アカウント削除で心配な近況

  2. 7

    東洋大姫路(兵庫)岡田監督「大学からは『3年で』と言われたけど、ナンボ何でも無理ですと」

  3. 8

    山下美夢有が「素人ゴルファー」の父親の教えでメジャータイトルを取れたワケ

  4. 9

    中村芝翫に別れたはずの愛人と元サヤ報道…夫が不倫真っ只中でも妻・三田寛子は家族写真投稿の複雑胸中

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希“ゴリ押し”ローテ復帰が生む火種…弾き出される投手は堪ったもんじゃない