森田理香子「賞金女王」で女子プロのプレースタイルどう変わる?

公開日: 更新日:

 テレビ解説の塩谷育代が、「女子プロで4Iを使う人はいないんじゃないかしら」と驚いたように、大会4日間とも317ヤードと距離の短い17番パー4の1打目に4Iを使い200ヤード近く飛ばしていた。

 クラブデザイナーの高橋治氏がこう解説してくれた。

「女子プロの多くはロングアイアンの代わりにユーティリティークラブを使っています。低重心のためボールが上がって、グリーンに止まる。慣性モーメントも高いのでミスをカバーしてくれてやさしい。その半面、風に影響されやすいデメリットがある。しかし4Iなら同じ飛距離を風に影響されないように低く抑えて打つことが出来る。今の4Iはひと昔前の3Iとロフトが同じで、ヘッドスピードは45、46メートルぐらいないとボールが上がらない。森田はパワーがあって、体の近くをクラブが通り、ロフト通りにボールを打てる。スイングの精度が高い証しです。シャフトの長いアイアンを使いこなせるというのは全番手で方向と距離のばらつきが少ないわけで、ゴルフのクオリティーは非常に高い。4Iを使いこなせる森田が頂点に立ったことで、これから女子プロのプレースタイルが変わってくるかもしれません」

 女子ツアーもドライバーで250ヤードを楽々と越えるプロが増えており、予選カットのスコアもここ数年でアップしている。4Iを使えないようでは、勝てないパワー時代に突入――。それを暗示する新賞金女王誕生だった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    N党・立花孝志氏に迫る「自己破産」…元兵庫県議への名誉毀損容疑で逮捕送検、巨額の借金で深刻金欠

  2. 2

    高市内閣は早期解散を封印? 高支持率でも“自民離れ”が止まらない!葛飾区議選で7人落選の大打撃

  3. 3

    箱根駅伝は「勝者のノウハウ」のある我々が勝つ!出雲の7位から良い流れが作れています

  4. 4

    女子プロレス転向フワちゃんいきなり正念場か…関係者が懸念するタレント時代からの“負の行状”

  5. 5

    高市首相「午前3時出勤」は日米“大はしゃぎ”会談の自業自得…維新吉村代表「野党の質問通告遅い」はフェイク

  1. 6

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み

  2. 7

    我が専大松戸は来春センバツへ…「入念な準備」が結果的に“横浜撃破”に繋がった

  3. 8

    学歴詐称問題の伊東市長より“東洋大生らしい”フワちゃんの意外な一面…ちゃんと卒業、3カ国語ペラペラ

  4. 9

    村上宗隆、岡本和真、今井達也のお値段は?米スカウト&専門家が下すガチ評価

  5. 10

    自死した元兵庫県議の妻がN党・立花孝志党首を「名誉毀損」の疑いで刑事告訴…今後予想される厳しい捜査の行方