全米オープン惜敗に漏らした「一言」 その表情からは本気の熱意、闘争心が伝わってこなかった
昨年12月23日、「ジャンボ」こと尾崎将司が亡くなった。享年78。国内外で113勝を挙げ、前人未到の12度の賞金王を獲得した希代のスター選手を、1970年のプロ入り直後から取材してきた菅野徳雄氏(ゴルフジャーナリスト)が振り返る。
「あと10年若ければなあ……」
42歳だったジャンボがこう漏らしたのは1989年の全米オープンだった。ジャンボの4大メジャー挑戦は約50試合にも及んだが、唯一優勝のチャンスがあったのがこの大会だった。
舞台はニューヨーク州ロチェスターの名門、オークヒルCC(6902ヤード・パー70)。ややアップダウンのあるオーソドックスな林間コースはその後何度もコース改造され、「表情」は当時とずいぶん変わってしまったが、距離は短いもののグリーン回りが難しいという印象だった。
最終日のジャンボは首位に4打差の1アンダー4位からのスタートだった。アウトは3バーディー1ダブルボギー。10番のバーディーで2アンダーに戻し、C・ストレンジ、T・カイトとトップタイに並んだ。


















