失明した元弟子に提訴された「スイーツ親方」の指導と評判

公開日: 更新日:

 しかし、ある角界関係者は「少なくとも、良い親方ではなかった」とこう話す。

「普通、記者に弟子のことを聞かれたら、どんな親方だって喜んで答えるもの。ところが、芝田山親方は弟子の話題になるや、<相撲の話はいいからさ、うまい店やスイーツの話をしようよ>と自分から避ける。これには報道陣もあぜんとしていた。朝稽古中にも、<取材は外でやろう。朝稽古が終わるまで待ってる?いいよ、こんなヤツラの稽古なんて見ても仕方ないでしょ>と言ったこともある。指導に熱心でなかったのは確かです」

 相撲部屋の親方は10代の子供を預かり、相撲だけではなく生活の面倒を見るのも仕事だ。元弟子を殴った兄弟子にどんな理由があれ、失明するまで暴行を加えるのは「かわいがり」を通り越して犯罪。それに歯止めをかけるどころか、自ら殴っていたのでは親方失格と言われても仕方ないだろう。

 スイートどころか、ビターだった芝田山親方の度重なる不祥事。ちなみに芝田山部屋と並んで、途中で辞めていく力士の多さが角界でもツートップといわれていたのが元鳴戸部屋(現田子ノ浦部屋)。こちらも暴力事件が相次いだ部屋だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    小室圭さん年収4000万円でも“新しい愛の巣”は40平米…眞子さんキャリア断念で暇もて余し?

    小室圭さん年収4000万円でも“新しい愛の巣”は40平米…眞子さんキャリア断念で暇もて余し?

  2. 2
    メジャー29球団がドジャースに怒り心頭! 佐々木朗希はそれでも大谷&由伸の後を追うのか

    メジャー29球団がドジャースに怒り心頭! 佐々木朗希はそれでも大谷&由伸の後を追うのか

  3. 3
    若い世代にも人気の昭和レトロ菓子が100均に続々! 製造終了のチェルシーもまだある

    若い世代にも人気の昭和レトロ菓子が100均に続々! 製造終了のチェルシーもまだある

  4. 4
    巨人にとって“フラれた”ことはプラスでも…補強連敗で突きつけられた深刻問題

    巨人にとって“フラれた”ことはプラスでも…補強連敗で突きつけられた深刻問題

  5. 5
    長渕剛の大炎上を検証して感じたこと…言葉の選択ひとつで伝わり方も印象も変わる

    長渕剛の大炎上を検証して感じたこと…言葉の選択ひとつで伝わり方も印象も変わる

  1. 6
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7
    「監督手形」が後押しか…巨人入り目前から急転、元サヤに収まった真相と今後

    「監督手形」が後押しか…巨人入り目前から急転、元サヤに収まった真相と今後

  3. 8
    東京15区補選は初日から大炎上! 小池・乙武陣営を「つばさの党」新人陣営が大音量演説でヤジる異常事態

    東京15区補選は初日から大炎上! 小池・乙武陣営を「つばさの党」新人陣営が大音量演説でヤジる異常事態

  4. 9
    高島彩、加藤綾子ら“めざまし組”が大躍進! フジテレビ「最強女子アナ」の条件

    高島彩、加藤綾子ら“めざまし組”が大躍進! フジテレビ「最強女子アナ」の条件

  5. 10
    「救世主にはなり得ない」というシビアな見方…ピーク過ぎて速球150キロ超には歯が立たず

    「救世主にはなり得ない」というシビアな見方…ピーク過ぎて速球150キロ超には歯が立たず