日本の応援団も狙われる!? ソチ五輪「テロ標的」危険度

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■決死のテロは防ぎようがない

 7日に開幕するソチ五輪は「史上最悪の危険をはらんだ大会」と、軍事ジャーナリストの神浦元彰氏は断言した。

 プーチン大統領は警察官や特殊部隊など約4万人を動員。「市内は検問だらけで、観光客より警備員の方が多い」(現地ジャーナリスト)なんて笑えない冗談が、イスラム武装グループの脅威を物語っている。

 そのせいか、チケットの販売率も前回バンクーバーが97%なのに対し、ソチは直前になっても約7割と低調。ロシア当局は最新型の地対空ミサイルまで配備し、「すべての対抗策を準備している」とテロ阻止をアピールしているが、それがかえって恐怖を煽(あお)るありさまだ。

「競技場や選手村などの中心エリアはIDや手荷物検査などで、中に入るのに2時間ほどかかる超厳戒態勢が敷かれています。選手や関係者がテロに巻き込まれる可能性は低いでしょう」(現地ジャーナリスト=前出)というが、安心はできない。

 そもそもテロリストの「ロシア憎し」は、150年前にさかのぼる。1864年のカフカス戦争で帝政ロシアに殺されたイスラム系先住民族の子孫たちが、「住民を迫害したソチで五輪を開くのは許されない」と、積年の恨みを晴らそうとしている。

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