高梨沙羅のW杯連勝ストップ 裏にロシアの“いやがらせ”説

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 ソチ五輪で浅田真央と並ぶ金メダル有力候補、ノルディックスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅(17)に暗雲が立ち込めている。W杯4連勝中だった高梨は、4日に行われた第5戦(ロシア・チャイコフスキー)で“まさか”の3位。女子単独最多となる通算14勝目はお預けとなった。

 高梨は昨年12月に始まったW杯初戦から好調を維持していたが、今大会は上位選手が100メートル超えの記録を出す中、98.5メートル止まりだった。

 今回の敗戦について本人は、「ジャンプのタイミングが合わなかったことが課題」と話した。そんな高梨の「3位」を欧米スキー関係者の中には「ロシアによる高梨潰しが功を奏した」と漏らす者もいる。

 ロシアは自国開催の五輪から正式競技になった女子ジャンプでの金メダル獲得が悲願。そのため、昨年から絶対的王者として君臨する高梨を抑えるべく、さまざまな手を打っているというのだ。

 前出のスキー関係者がこう語る。
「実は今大会が行われたチャイコフスキーや五輪会場となるソチのジャンプ台は、他国のものとは形状が異なり、ジャンプ前に滑降する助走路の曲線部分が長い。スピードが出にくいうえ、助走で重力を感じることが難しい。小柄(152センチ・46キロ)な高梨はスキー板が短く高速滑降を好むので、このようなジャンプ台ではタイミングが取りづらい。スピードが落ちる分、飛距離も伸びないのです」

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