チャンス広げる「バスター」の打ち方

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■「コック」が大事

 バントの構えから引く動作の中で、叩きつけようとバッティングのトップの位置まで振り上げる選手がいるが、バックスイングを大きく取ってはダメ。捕手のマスクにバットの先端を当てるくらいのつもりでいい。ただ、これでは強い打球にはならない。大事なのは「手首」。バントの構えからゴルフでいう「コック」を使ってバットを引けば強く振れる。リストが効いて打球が速くなる。

 単に転がせばいいものではない。打ってはいけないコースがある。併殺の確率が高い投手前と二遊間寄りのショートゴロは避ける。外角の球を普通に打つと、そこへ飛びやすい。
 バットのグリップを支点にして、ヘッドを先に返すと引っ張ることができる。こねる感覚だ。逆にグリップを出してヘッドを遅らせて振ると逆方向へ飛ぶ。意識してセンターラインへ打たないようにすることだ。

 成功すれば相手に大きなダメージを与え、試合の流れを呼び込むことができる。周到な準備が必要だ。
 1試合4打席として打者が自由に打てるのは2打席ほど。残りの2回は走者がいて状況判断しながら打つことになる。フリー打撃をやるなら、100球中30球はバスターやエンドランなどを想定して打って欲しい。ウチの選手には口を酸っぱくして言っているが、重要性を理解していないから、なかなか試合で成功しない。
【小倉清一郎 横浜高校野球部コーチ】

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