超狭き門…元プロ選手が憧れる高校野球監督就任の“現実”

公開日: 更新日:

 今年のはじめのことだ。タイトルも取ったことのあるプロ野球OBに、某高校から野球部監督就任の要請がきた。

 その高校はスポーツに力を入れている。OBは昨年、プロ側、アマ側の研修を受け、高校生と大学生を教える資格は回復した。

 理事長にも会い、「月給は20万円」の条件を提示された。高校球界では甲子園請負監督などといわれ、「月給100万円」の監督もいることを聞いていた。それでも高校生に自分の技術、経験を伝えられ、チームを強くするために少しでも役に立てるのならと引き受けた。就任前に指導にも行った。

 自宅から高校までは車だと小1時間かかる。本格的に教えるにはその時間も惜しい。思い切って家族ともども高校の近くに引っ越すことを決意した。学校に家賃のことで相談すると、「寮に入ればいい」との返事。

 トシを取って寮暮らしはシンドイし、そもそも家族は入れない。そんな話をしようとしたら、「それなら結構です」といわれ、監督の話が流れてしまった。

■「教えたいOB」と「利用したい学校」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度不倫の山本モナ 年商40億円社長と結婚&引退の次は…

  2. 2

    日本ハムFA松本剛の「巨人入り」に2つの重圧…来季V逸なら“戦犯”リスクまで背負うことに

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  5. 5

    「存立危機事態」めぐり「台湾有事」に言及で日中対立激化…引くに引けない高市首相の自業自得

  1. 6

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  2. 7

    (2)「アルコールより危険な飲み物」とは…日本人の30%が脂肪肝

  3. 8

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  4. 9

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 10

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然