イチロー「超美技」で再び評価 右翼でレギュラー復帰の芽も

公開日: 更新日:

 ベテラン外野手に、いよいよチャンス到来か。今季はヤンキースの控え外野手に甘んじているイチロー(40)のことだ。

 前夜(現地時間13日)のレッドソックス戦に代走で途中出場。そのまま右翼の守備に就き、八回には相手の主砲オルティスが右中間に放った本塁打性の当たりをフェンス際でジャンプしてキャッチ。フェンスを越えていれば、同点に追い付かれていただけに、チームの危機を救ったファインプレーだった。捕られたオルティスは「あれはニンジャだ」と、拍手で称えた。

■故障者続出でライバルは一塁へ

 この試合では一塁手も兼ねるセルベリ捕手が走塁の際、右太ももを痛めて15日間の故障者リスト(DL)入りした。正一塁手のテシェーラも右太もも裏の張りで離脱していることから当面はイチローと右翼のポジションを争うベルトランが一塁に入る可能性が出てきた。

 イチローはここまでスタメン出場は4試合にとどまっているものの、走攻守にわたって少ないチャンスを確実に生かしている。複数の地元メディアは、故障者が続出しているだけに、ジラルディ監督は一度は4番目の外野手と決めたイチローを右翼に起用するだろうとしている。

 ファインプレー効果もあり、イチローの評価が再考され始めた。

 なお、この日は週間MVPが発表され、ベルトラン(26打数11安打、打率4割2分3厘)が選ばれた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性