鈴木良平CL観戦記「危惧されるペップバイエルンの前途」

公開日: 更新日:

 欧州CL準決勝バイエルン・ミュンヘン―レアル・マドリード戦の第2レグ(日本時間30日早朝キックオフ)。王者バイエルンが巻き返し、決勝にコマを進めて現行CL初となる連覇達成に王手をかけると予想した。

 ところが序盤からバイエルン選手は消極的プレーに終始。沈着冷静なGKノイヤーがミスを連発した。レアルのカウンター攻撃を過剰に恐れ、その心理的な負担がミスを誘発した。攻め込まれてはファウルを犯してセットプレーを与え、前半15分にCKから、その5分後にはFKから連続して失点。34分、バイエルンFWリベリがPA内まで攻め入ったが、手詰まりになってバックパス。それを拾われてFWベンゼマからFWベイルにボールがつながり、最後はC・ロナウドがゴール。カウンターのエジキとなって息の根を止められた。

 前シーズンにCL、リーグ戦、カップ戦のタイトルを総ナメしたバイエルンは「連続3冠」を目指し、圧倒的なポゼッションサッカーで一時代を築いたバルセロナの指揮官グアルディオラを招聘(しょうへい)。盤石の強さを見せてリーグ戦を制覇した。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋