主将・長谷部が「ベンチ休養」でも日本代表に働くプラス効果

公開日: 更新日:

 日本代表には4人のボランチがいる。それぞれタイプは違うが、4人には「攻守にわたってチームに貢献できる」という共通項がある。独特のリズム、間合いで攻撃を差配する遠藤。ドリブルでボールを前に運べ、ミドルシュートも大きな魅力の長谷部。ゴール前への飛び出しが鋭い山口。一瞬の判断から素早く強いパスの出せる青山。誰がスタメンでも、誰と誰が組み合わさっても、攻撃力が落ちることはない。

 長谷部欠場の場合、遠藤とコンビを組むのは山口か、それとも青山なのか? どちらの選択肢もアリだ。2人とも危機察知能力に優れ、粘り強い守備力もある。またピンチになると「反則してでも止めてやる」というメンタルの強さもある。

 長谷部は「性格的に頑張ってしまうタイプ。こちらから休ませた」と原技術委員長に言わせるキャプテンシーの持ち主。試合に出られないからといって腐るタイプではないし、むしろ率先してチームを盛り上げてくれるだろう。もしかしたら「キャプテン長谷部がベンチ」という状況の方が選手たちに良い意味で危機感を与え、一体感が高まってチームにプラスに働くのかも知れない。

(六川亨/週刊サッカーダイジェスト元編集長)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗