渡辺会長vs清武氏 法廷ヒートアップで裁判官が「冷静に」

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人事案を了承した覚えはない。(その日は)6時半から会合の約束があった。6時過ぎに社を出るつもりだった。(人事案を含め)5枚の資料をもらった。資料は見たが詳しくは読んでない。『そうか、わかった』と言ったのは(会合があるから)、早く僕の前から消えてくれというつもりで言った。清武君が、『(渡辺が)了承した』というのは虚偽だ」

 と、反論。これに対して清武氏は、
巨人の内規でコーチの人事権はGM(清武代表が兼任)にある。監督にも渡辺さんにもない。巨人では一取締役にすぎない渡辺さんが、これを覆すのはあり得ない。コンプライアンス違反だ」
 と、語気を強めて主張した。

■裁判官から「冷静に」とたしなめられる2人

 これをきっかけに清武氏は11年11月11日に独断で渡辺会長を告発する記者会見、いわゆる“清武の乱”を起こして今回の騒動の火ぶたが切って落とされたわけだが、法廷でこのときのことを振り返った渡辺会長は、「電話で説得、清武君も『わかりました』と言ったので辞めてくれるのだと思った」と言い、それでも会見を強行した動機を「GM職を外されるという自分の人事に対する私怨、憂さ晴らしだ」と断言。興奮のあまり弁護士を指さし激怒。裁判官から2人に「冷静に」とたしなめられる場面も。「コーチを守りたい一心だった」と反論した清武氏と真っ向からぶつかり合った。

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