巨人の背中が見えた途端…再発した広島・野村監督の“持病”

公開日: 更新日:

「野村監督の一番の気がかりは、疲れの見え始めているリリーフ陣でしょう。ただ、周囲が最も不安に感じているのは、その指揮官の采配です」

 こう言うのは、広島の某OB。最近も取材に訪れたが、「野村監督がやたらとナーバスになっているのが気になった。今月に入って本塁打と打点の2冠のエルドレッドを二軍に落とし、23日の阪神戦では無失点の先発・大瀬良を4回で降板させた。確かにエルドレッドは8月の成績が42打数2安打、23三振と絶不調。大瀬良も3四球と内容は良くなかったとはいえ、いずれも監督の独断だったようだ。巨人の背中が見えたことで、余裕がなくなってきたように感じる」というのである。

 もともと、重圧やストレスに強いタイプではない。今年が就任5年目。昨年は心身ともに調子を崩し、定期的に病院に通って、薬を服用しながら采配を振った。

 昨季クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージで巨人に敗れた翌日、松田オーナーに辞任を申し入れた際も、「しんどい」と弱音を吐いた。

「オーナーから『頭が固い』と怒られて辞意を撤回したものの、本人は今年が本当に最後というつもりでいるようだ。仮に23年ぶりのリーグ優勝を手にしても、それを花道に身を引く可能性が高いとみられている。勝っても負けても今年で最後、やりたいようにやる、という開き直りが、最近はまた、コーチの意見に耳を貸さない、なんでもひとりで決めてしまう、という独善になって表れている、とチーム関係者は不安を口にしている」(前出のOB)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋