MLB新コミッショナーは五輪にドリームチーム派遣せず?

公開日: 更新日:

 オリンピックの追加種目に「野球ソフトボール」が認められても、各国でドリームチームが編成されることはなさそうだ。

 MLBでは来年1月に退任するバド・セリグ・コミッショナーの後を受けてロブ・マンフレッド氏(55)が就任する。マンフレッド新コミッショナーは就任が決まった今年8月、「最大の課題はたぶん自分の右にいる紳士(セリグ)の後釜におさまることだと思う」と発言。

 その前任者のセリグ・コミッショナーはこれまでレギュラーシーズンを中断すればMLBの収益が減ると、五輪への選手派遣を一貫して拒否してきた。新コミッショナーにしても「野球の五輪復帰に向けてMLBとしても協力は惜しまない」と言いながら、前任者の路線を踏襲するのは必至だ。

 マンフレッド氏は各球団のオーナーの間ではセリグ氏を上回る商売人として知られている。来季からルールを変更してまで試合時間の短縮に取り組むと明言しているのも、ファンの立場に立ったというより、中継のスポンサー離れが進んだり、放映権料の暴落を恐れてのことだという。夏場の稼ぎ時にシーズンを中断するわけがない。

 コミッショナーが代わったからといって、ダルや田中を含めたバリバリのメジャーリーガーが五輪に参加することはあり得ない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋