<第10回>現役力士のファッション事情…「マゲ、着物、ゲタ」の縛りに何を思うのか

公開日: 更新日:

 力士の服装といえば、浴衣に入っている名前も気になるところだ。大関が横綱の名前入りの浴衣を着ていることもあれば、その逆もある。なぜ、自分の名前の入った浴衣を着ないのか。

「それは力士にとって、最も恥ずべき行為。幕内力士は自分の名前入りの反物を、仲の良い力士や親交のある部屋、後援者にお中元で贈る。もらった方はそれを浴衣にして着ることで、その力士を宣伝してやるんだ。だから、自分の名前入りの浴衣を着ようものなら、周囲から『アイツは自分のことしか考えてない』、あるいは『友達がいないんだな』と思われる」(前出の元力士)

 ちなみに外国人力士は着物、マゲ姿をどう思っているのか。あるモンゴル人力士が言う。

「最初は凄くわくわくしましたよ。モンゴルでは相撲が人気なので、『やっと着物が着れた!』と。ただ、マゲは格好いいけど頭に違和感があるし、ゲタは歩きにくい。モンゴルに帰ったときは、マゲに着物姿でみんなが尊敬の目で見てくれましたけど、帰国中まで着物は着ない。マゲもほどいてしまって、来日時に自分で簡単に結うこともある」(つづく)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の三振激減がドジャース打者陣の意識も変える…史上初ワールドシリーズ連覇の好材料に

  2. 2

    国民民主党から問題議員が続出する根源…かつての維新をしのぐ“不祥事のデパート”に

  3. 3

    党勢拡大の参政党「スタッフ募集」に高い壁…供給源のはずの自民落選議員秘書も「やりたくない」と避けるワケ

  4. 4

    「ロケ中、お尻ナデナデは当たり前」…「アメトーーク!」の過去回で明かされたセクハラの現場

  5. 5

    注目の投手3人…健大高崎158km石垣、山梨学院194cm菰田陽生、沖縄尚学・末吉良丞の“ガチ評価”は?

  1. 6

    夏の甲子園V候補はなぜ早々と散ったのか...1年通じた過密日程 識者は「春季大会廃止」に言及

  2. 7

    コカ・コーラ自販機事業に立ちはだかる前途多難…巨額減損処理で赤字転落

  3. 8

    巨人・坂本勇人に迫る「引退」の足音…“外様”の田中将大は起死回生、来季へ延命か

  4. 9

    高市早苗氏の“戦意”を打ち砕く…多くの国民からの「石破辞めるな」と自民党内にそびえる「3つの壁」

  5. 10

    「U18代表に選ぶべきか、否か」…甲子園大会の裏で最後までモメた“あの投手”の処遇