熾烈な楽天一軍ブルペン 安楽の右ヒジ痛再発を周囲が不安視

公開日: 更新日:

「最初は二軍スタートの方がいいのでは……」

 22日に発表された楽天の一、二軍キャンプの振り分け。1週間が経った今でも球団内で不安視されているのが、一軍スタートが決まった新人の安楽智大(18)だ。

 安楽は高校2年のセンバツで772球を投げ、夏の甲子園後、右ヒジを故障。昨年もその影響に苦しんでいた。楽天入団後はすでにブルペンで投げるなど、本人も「問題はない」と一蹴。しかし、一軍キャンプとなれば話は別だ。

 ある球界OBが言う。「昔のキャンプならいざ知らず、今は初日からローテ投手がブルペン入りするのは当たり前。もちろんコーチ陣はルーキーに『無理はするな』と伝えるが、周囲の雰囲気にのまれてブルペンに入らなきゃいけないような気持ちになるという。安楽は甲子園で球数制限の論争が起きるほど熱投したように、向こうっ気が強い選手。『よし、オレも!』となって飛ばしすぎたら、それこそ右ヒジ痛が再発しかねない」

 まして楽天は先発に不安のあるチーム。昨季、2ケタ勝利は14勝の則本だけ。いずれも8勝の塩見と辛島の他に、先発ローテ入りが確実視される投手はいない。つまり、ブルペンでは初日から熾烈なローテ争いが繰り広げられるのだ。

 万全の状態ならまだしも、安楽は故障持ち。周囲が不安視するのも無理はない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度不倫の山本モナ 年商40億円社長と結婚&引退の次は…

  2. 2

    日本ハムFA松本剛の「巨人入り」に2つの重圧…来季V逸なら“戦犯”リスクまで背負うことに

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  5. 5

    「存立危機事態」めぐり「台湾有事」に言及で日中対立激化…引くに引けない高市首相の自業自得

  1. 6

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  2. 7

    (2)「アルコールより危険な飲み物」とは…日本人の30%が脂肪肝

  3. 8

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  4. 9

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 10

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然