安楽獲得でデーブ監督大はしゃぎも 周囲が気を揉む酷使懸念

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「大、大、大満足! 完璧でしょ!」

 ドラフト会議後、満面の笑みでこう絶叫したのが楽天の大久保新監督(47)。ドラフト前の予想では、有原(早大)か岡本(智弁学園)の1位指名が濃厚と言われたが、「(ドラフト会議の)直前に決めた」と競合覚悟で安楽智大(済美)にチェンジ。「一本釣り」をもくろんでいたヤクルトとの抽選の結果、見事に高校ナンバーワン右腕を「強奪」。大はしゃぎしたのも当然だろう。150キロ超えの直球を持つ超高校級右腕なら、今季の松井裕のように高卒ルーキーでも1年目から使える可能性はある。

 しかし、チーム内では早くも即戦力での起用を避け、「安楽を大久保監督から隔離するべき」との声がある。ある球団OBが言う。

「デーブさんは星野監督のマスコミ操縦術やファンの喜ばせ方を見てきた。安楽を先発ローテに入れて1年目から2ケタ勝利でも挙げさせたなら、高卒1年目で16勝を挙げた松坂大輔メッツ)のように全国区の人気者になるかもしれない。そうなれば自分の手柄にもなる。その辺は計算高い人だからね。でも、春季キャンプからアーリーワーク(早出練習)や投げ込みを強要したら右ヒジに故障歴がある安楽はすぐにぶっ壊れる。1、2年はファームに置いてじっくり育てた方がいい」

 楽天の立花球団社長も、「今年のチーム成績(最下位)を考えれば、(育成に時間がかかる高校生指名は)相反するが、ウチは長期的な視野も必要」と話した。

 すでに球団社長はそのつもりか。

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