メーカーは球児青田買い こんなにある高校球界“不正の手口”

公開日: 更新日:

「規模はともかく、私立校の不正なんて珍しくないよ」

 私学で野球部コーチを務めたこともある元教員が言う。24日に発覚した大阪桐蔭の不正問題。保護者たちからだまし取った裏金は総額5億円以上に上り、塾関係者などへの接待費として1億円が使われていた。

 冒頭の元教員は「他の私立強豪校の話だが」と、こう続ける。

「野球部の監督と部長がグルになって保護者から搾取している。その学校は主に遠征費を多めに請求。大阪桐蔭の教材費のように、これも相場なんてあってないようなものだからね。部員の数が多い私立校では、メーカーと組んでユニホームなどの用具費を高めに設定している。外部の業者からすれば、用具などを発注する権限のある担当教員さえ抱き込めばいい。野球部なら部長先生。教師なんて世間知らずばかりだから、ちょっと接待すればコロリといく。後は互いに利益が出るように値段を調整すればいい」

 公立校に比べて私立校はカネに関してはドンブリ勘定というところもある。教材や運動具などを発注するにしても、コンペを行う学校は少ない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 4

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  5. 5

    狭まる維新包囲網…関西で「国保逃れ」追及の動き加速、年明けには永田町にも飛び火確実

  1. 6

    和久田麻由子アナNHK退職で桑子真帆アナ一強体制確立! 「フリー化」封印し局内で出世街道爆走へ

  2. 7

    松田聖子は「45周年」でも露出激減のナゾと現在地 26日にオールナイトニッポンGOLD出演で注目

  3. 8

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  4. 9

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 10

    実業家でタレントの宮崎麗果に脱税報道 妻と“成り金アピール”元EXILEの黒木啓司の現在と今後