県岐阜商・高橋にもスカウト辛口 今センバツは“凶作”の大会

公開日: 更新日:

ドラフト候補? 県岐阜商の高橋がいるじゃないか。アイツはいいぞ。ダルビッシュ(現レンジャーズ)や田中(現ヤンキース)クラスの逸材だぞ」

 パ球団のベテランスカウトがあくびをかみ殺しながらこう言うと、前の席に座っていた他球団のスカウトが振り返って「口からデマカセばっかり」と、大笑いする。

 県岐阜商の右腕・高橋純平(183センチ、76キロ)が評判を独占しているセンバツ甲子園。スポーツ紙は「12球団絶賛」「安楽以上」「大谷級」とかまびすしい。しかし、冒頭のベテランスカウトは「確かに好投手ではあるけど……」と、こう続ける。

「いきなり一軍という投手ではないものの、直球の威力、スライダーのキレは評価できる。気になったのが三回に速球から変化球中心に投球スタイルを変えた初戦の松商戦。本人は『力んで制球がバラバラになった』と話していた。もし、力んで常に制球が乱れるようならば評価は下がる。肩は柔らかく腕の振りもいいけど、どうも上体に頼っているフシもある」

 別の東海地区担当スカウトは「投球フォームがロッテの内竜也(03年ドラ1、川崎工高)に似ているのが気になる。内も素材は一級品だったが、力任せのフォームで肩、ヒジ、足と故障のオンパレードだった」と言う。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  2. 2

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  3. 3

    学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ

  4. 4

    ドジャース大谷の投手復帰またまた先送り…ローテ右腕がIL入り、いよいよ打線から外せなくなった

  5. 5

    よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…

  1. 6

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  2. 7

    進次郎農相の「500%」発言で抗議殺到、ついに声明文…“元凶”にされたコメ卸「木徳神糧」の困惑

  3. 8

    長嶋茂雄さんが立大時代の一茂氏にブチ切れた珍エピソード「なんだこれは。学生の分際で」

  4. 9

    (3)アニマル長嶋のホームスチール事件が広岡達朗「バッドぶん投げ&職務放棄」を引き起こした

  5. 10

    米スーパータワマンの構造的欠陥で新たな訴訟…開発グループ株20%を持つ三井物産が受ける余波