田中将大の右肘をMLBが徹底分析 「PRP療法」本格調査へ

公開日: 更新日:

 ヤンキース田中将大(26)の回復具合を球団はもちろん、大リーグ機構(MLB)も関心を寄せているという。

 昨年7月に右肘靱帯を部分断裂。複数のチームドクターの診断を受けた結果、田中はトミー・ジョン(腱の修復)手術ではなく、多血小板血漿(PRP)療法を選択した。肘にメスを入れると復帰までに最短でも1年2カ月を要するが、PRPなら早ければ約6週間で戦列に戻れる。田中以外にもこの療法を選ぶ投手は近年増えている。

 もっとも、米国で1000人(マイナーリーガーも含む)近くが受けたトミー・ジョン手術とは違い、普及して間もないPRP療法は症例が少ない。エース級で復帰を果たしたのはカージナルス・ウェインライト(33)、ドジャース・グリンキー(31)、ツインズ・サンタナ(32)ぐらいなものだ。

 ここ数年は若手の有望株やエース級に肘の故障が続出している。今季もすでにレンジャーズ・ダルビッシュ(28)、メッツ・ウィーラー(24)ら好投手が肘にメスを入れてシーズンを棒に振ることになった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性