開幕投手に決まったヤンキース田中 「ツーシーム」の落とし穴

公開日: 更新日:

 右肘靱帯部分断裂からの完全復活を目指すヤンキース田中将大(26)がオープン戦で順調な仕上がりを見せている。

 25日(日本時間26日)のメッツ戦こそ一発を浴びるなど五回途中4安打3失点だったが、ここまで3試合(計10回3分の1)に登板し、防御率1.74。その安定感を買われ開幕投手を務めることが決まった。本拠地ニューヨークで行われる4月6日(同7日午前2時5分開始)のブルージェイズ戦に先発する。

 オープン戦では昨季、習得に励んだツーシームを駆使。相手打者のボールゾーンからストライクゾーン、逆にストライクゾーンからボールゾーンに変化する球を武器に凡打の山を築いている。相手打者のタイミングを外して少ない球数で打ち取り、右肘への負担を軽くしようと考えている。

 昨季、同僚だった黒田(現広島)に伝授された新球をオープン戦から惜しげもなく使っているものの、落とし穴もある。

 米記録サイト「ファングラフス」によれば、昨季の黒田が投じたツーシームは1228球。そのうち、ストライク率は56.3%だ。ツーシーム主体の単調な組み立てになると、相手打者に見逃されてカウントを悪くするケースが少なくなかった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  5. 5

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  1. 6

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 7

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  3. 8

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」