泥沼のオリックス 宮内オーナーの大ナタ“Xデー”は借金10

公開日: 更新日:

「返さなければいけないもの(借金)が増えてしまったね」

 5日の日本ハム戦後、肩を落としながらこう語ったのがオリックスの森脇監督だ。

 開幕9試合で、早くも2度目の4連敗。いまだに1勝しかしていないのだから、意気消沈も無理はない。

 昨オフに右ヒジ手術を受けたエースの金子が開幕に間に合わず、復帰は未定。そこに昨季チーム2位浮上の原動力となった比嘉や岸田のリリーフ陣、新加入の主砲ブランコが相次いで離脱。4日には守護神の平野佳まで右足首の捻挫で登録抹消された。

 ケガ人続出という事情があるものの、オフには金子残留を含め、総額30億円以上を投じた大型補強を行った。このまま低迷が続けば誰かが何らかの形で責任を取らなければならない。その「Xデー」こそが「借金10」といわれているのだ。

 あるチーム関係者が言う。

「球団の総帥と呼ばれる宮内オーナーの怒りが頂点に達し、現場介入に踏み切るという情報があるのです。わざわざ観戦に行った3日の本拠地戦は日ハムから3年3億円で補強した小谷野のエラーで、あろうことかその日ハムに敗れた。さすがにキレて報道陣に『全くダメ。もう疲れたよ』と吐き捨てたほどです。選手や首脳陣、フロントに最後通告の意味も込め、借金10になったら大ナタを振るうことを親しい野球関係者に示唆したともいわれています」

 宮内オーナーといえば、3年前の12年9月、低迷するチームの指揮を執っていた岡田監督を電撃解任させた“剛腕”。開幕したばかりとはいえ、フロントも現場も悠長に構えてる場合じゃなさそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性