西武・森が外野練習 「打てる捕手」の育成を放棄する球団の愚

公開日: 更新日:

 その光景を見た瞬間、ある日本ハム関係者は思わず「ウソだろ!?」と叫びそうになった。

 14日の試合前、西武森友哉(19)が外野の守備練習をしていたのだ。

 森はもっか打率.326、7本塁打、20打点。高卒2年目にして、打撃はいよいよ磨きがかかっている。とはいえ、出番はDHのみ。本職の捕手業は正捕手の炭谷がいるため、開店休業状態。それではDHのないセとの交流戦で出番がなくなるため、首脳陣は森を急造外野手として促成栽培しようとしている。

 西武は一塁にメヒア、三塁に中村と、昨季の本塁打王2人がレギュラーを張っている。外野は左翼栗山、中堅秋山は動かせない。となれば、スタメンが固定できない右翼しか、森が交流戦で守る場所はない――というのが西武側の言い分だ。

 昨季は開幕早々に優勝争いから脱落。当時ルーキーの森を昇格させ、スタメンマスクをかぶらせる余裕もあった。今季は首位キープとあって「冒険」はしたくないのだろうが、ただでさえ捕手の育成には時間がかかるのに、経験を積ませる機会すらも奪っては成長するものもしない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  2. 2
    「ダルよりすごい」ムキムキボディーに球団職員が仰天!プロ3、4年目で中田翔より打球を飛ばした

    「ダルよりすごい」ムキムキボディーに球団職員が仰天!プロ3、4年目で中田翔より打球を飛ばした

  3. 3
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

  4. 4
    22年は尻回りが推定1.5倍に増大、投げても打ってもMLBトップクラスの数値を量産した

    22年は尻回りが推定1.5倍に増大、投げても打ってもMLBトップクラスの数値を量産した

  5. 5
    若林志穂が語った昭和芸能界の暗部…大物ミュージシャン以外からの性被害も続々告白の衝撃

    若林志穂が語った昭和芸能界の暗部…大物ミュージシャン以外からの性被害も続々告白の衝撃

  1. 6
    橋下徹氏&吉村知事もう破れかぶれ?万博の赤字に初言及「大阪市・府で負担」の言いたい放題

    橋下徹氏&吉村知事もう破れかぶれ?万博の赤字に初言及「大阪市・府で負担」の言いたい放題

  2. 7
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  3. 8
    大谷の2023年は「打って投げて休みなし」…体が悲鳴を上げ、右肘靭帯がパンクした

    大谷の2023年は「打って投げて休みなし」…体が悲鳴を上げ、右肘靭帯がパンクした

  4. 9
    「横浜愛」貫いた筒香嘉智 巨人決定的報道後に「ベイスターズに戻ることに決めました」と報告された

    「横浜愛」貫いた筒香嘉智 巨人決定的報道後に「ベイスターズに戻ることに決めました」と報告された

  5. 10
    河野太郎大臣「私は関わっておりません」 コロナワクチン集団訴訟で責任問う声にXで回答…賛否飛び交う

    河野太郎大臣「私は関わっておりません」 コロナワクチン集団訴訟で責任問う声にXで回答…賛否飛び交う