「当面は指名打者」 西武袴田コーチに聞いた森友哉の育成方針

公開日: 更新日:

「サインのことはよくわかりませんが、投手からの信頼というのはすぐに得られるものではない。時間をかけて築き上げていくものです。今の森にはそれが足りないわけですから。そのあたりも本人の努力すべきところでしょう」

――袴田コーチも「チームの正捕手」として期待され、ドラフト1位(77年)でロッテに入団。数年間は先輩捕手を超えられず、切磋琢磨されてきたと思います。同じように、森も銀仁朗と一軍で併用しながら育てていくという考えはないのでしょうか?

「(笑みを浮かべて)私の場合と森が決定的に違うのは、森は私以上に打撃力があるということ。その打撃を生かさないといけないのです。私は打撃力が、それほどなかったから、その間にリードやいろいろなことを学べたかもしれませんが、森はその前に打撃でチームの欠かせない存在になりつつある。それは大事にしてあげないといけない」

――最後に、いつ頃から森を捕手としてプレーさせる予定なのでしょうか?

「それはまだわかりませんが、当面は指名打者でしょう。高校を卒業して1、2年でプロの一流投手を引っ張っていくのは簡単ではありません。リードもノンプロとではまったくレベルが違いますし、一軍の試合でそれを試しながらというのも、簡単にできることではない。捕手としての経験を積んで、安定感が出てくるようになってから、としか言いようがありません。森に期待しているのは事実ですから。将来的には捕手として頑張ってくれると思いますよ」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  3. 3

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  4. 4

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 5

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  1. 6

    山本淳一は「妻をソープ送り」報道…光GENJIの“哀れな末路”

  2. 7

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  3. 8

    巨人・岡本和真が狙う「30億円」の上積み…侍ジャパン辞退者続出の中で鼻息荒く

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    光GENJIは全盛期でも年収3000万円なのに…同時期にジャニー&メリーが3億円超稼げていたワケ