白鵬に「限界見えた」と評論家 照ノ富士に追われ引退加速

公開日: 更新日:

 あっけない幕切れだった。3敗力士が2人、4敗力士が6人と最大8人による優勝決定戦が期待されていた千秋楽。結びの一番で東の横綱白鵬(30)が西の横綱日馬富士(31)に負けたことにより、ただ1人の3敗力士となった照ノ富士(23)が初めて賜杯を手にした。

 碧山を下して3敗をキープした照ノ富士は、支度部屋に戻ると優勝決定戦に備えてモニターをじっと見つめていた。白鵬の相手は同じ伊勢ケ浜部屋所属でモンゴルの先輩力士。その日馬富士が白鵬を寄り倒すや、付け人に抱きついて無言で喜びを分かち合い、タオルに顔をうずめた。

 優勝インタビューでは、「もう一番やるつもりでした。(日馬富士の援護射撃に)涙が出そうになりました」と話した照ノ富士。場所後の大関昇進を確実なものとした。

 その裏でひっそりと国技館を去ったのが白鵬である。支度部屋に戻った後はさっさと風呂に入り、相変わらず報道陣に背を向けて無言だった。

 4敗以上は12年5月場所以来、実に3年ぶり。ここ最近は勝ちはするものの、危うい相撲、雑な取組が増えてきたが、相撲評論家の中澤潔氏は「白鵬の限界が見えてきたような気がします」と、こう続ける。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い