著者のコラム一覧
元木大介タレント・野球解説者

1971年12月30日、大阪府豊中市生まれ。上宮高時代に甲子園に3度出場し、歴代2位タイの通算6本塁打を放つ。89年のドラフト1位でダイエーに指名されるも、入団を拒否してハワイに野球留学。翌90年ドラフトで巨人から1位指名を受けて入団。長嶋監督が「クセ者」と呼んだ野球センスを武器に一時代を築いた。05年オフに引退。通算成績は1205試合に出場して打率・262、66本塁打、378打点。

引退試合の相手がよりによって外国人投手 あれには参りました

公開日: 更新日:

 15年間の現役生活で1205試合に出場、思い出に残るゲームは数多くあります。中でも印象深いのが、2005年10月5日の広島戦。僕の“引退試合”です。

 首脳陣の計らいで「5番・一塁」でスタメン出場。でも、まったく打てる気がしません。9月26日に球団から戦力外通告を受けて以降、バットを握ることすらほとんどなかったので、招待した両親と妻にも「バットにボールが当たってくれれば」と控えめに言うのがやっとでした。

 一方で淡い期待もありました。その日はシーズン最終戦。巨人の5位、相手の広島の最下位もすでに確定していました。こういうケースでは、引退する選手に花を持たせてやろうと、相手投手が真ん中に直球を投げてくれることが少なくありません。それだったら打てるかも……。

 ところがどっこいでした。

 広島の先発は浪花節が通じる日本人ではなく、外国人のデイビー。第1打席の初球にいきなり切れ味抜群のスライダーです。何だ!? と思っていたら後ろから「すいません」という声が聞こえました。キャッチャーの倉クンです。

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