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児玉光雄追手門学院大学客員教授

47年兵庫生まれ。京大工学部卒業。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院に学び工学修士号を取得。米国オリンピック委員会スポーツ科学部門本部の客員研究員として五輪選手のデータ分析に従事。前鹿屋体育大教授。日本スポーツ心理学会会員、日本体育学会会員。

元テニスコーチが危機感 「 第2の錦織は日本からは出ない」

公開日: 更新日:

 私は定年退職した13年3月まで、13年間にわたり鹿屋体育大学のテニス部監督として競技力向上の最前線で指導をしてきた。日本のテニス界は現在「錦織効果」で盛り上がっているが、私は将来の日本のテニス界に強い危機感を持っている。なぜなら、今のままでは第2、第3の錦織が出てくる可能性は限りなく低いからである。

 錦織はあくまでも“突然変異”で生まれた逸材であると、私は考えている。もちろん地道な普及活動により中学・高校におけるテニス人口の裾野が広がれば、錦織のような逸材が出てくる確率は少しは増えるだろう。

 それよりも優先させるべきは、世界で通用する“逸材発掘”を積極的に行うことだ。

 少なくとも男子に関しては、強烈なサーブを持たないプレーヤーは世界で闘う前に、排除されてしまう。だから、プロ野球の大谷翔平や藤浪晋太郎のような体格に恵まれ、かつ運動神経のずぬけた小・中学生を対象に、将来性を見据えたスカウティング活動を今以上に積極的に行わなければならない。

 ただし、ジュニアのテニス環境は、少年野球のように競技人口が多く、競争が激しい世界ではない。よってスカウトの目は他の競技にも向けるべきだ。

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