不甲斐ない大谷をなぜ擁護? ハム栗山監督の大きな筋違い

公開日: 更新日:

「勝てる流れをつくっていたけど……勝たせてあげられなかった。申し訳ない」

 試合後、栗山監督が神妙な顔でエースに謝罪した。

 24日のソフトバンク。今季5度目の登板となった日本ハム大谷翔平(21)は4点リードの七回途中、今季初勝利の権利を持ってマウンドを降りた。が、ここから試合が暗転。リリーフ陣が打ち込まれ、サヨナラ負けでまたも勝ち星を手にすることができなかった。

 これで開幕5試合白星なし。栗山監督は自身の継投策が原因かのように頭を下げたが、この日に限っては筋違いもいいところ。試合をぶち壊したのは、大谷自身の投球に他ならない。

 確かに過去4試合は野手の援護に恵まれず、援護点は2点、3点、0点、1点。孤軍奮闘といっても過言ではなかった。それがこの日は打線が奮起し、五回に一挙4点。六回にも1点を追加し、久々の大量援護をもらった。

 それが七回に入るや、不安定だった制球がさらに悪化。この回だけで2四球を与え、何とか2死を奪った時点で右手中指のマメがつぶれての降板である。4点リードの2死とはいえ、走者一、三塁、打順は3番の柳田からでは、後を受けた2番手の谷元を責められない。大谷自身も試合後に「あそこは難しい場面」と振り返ったように、谷元は瞬く間に3点を失い、八回には4番手のマーティンがソロを被弾。最後はストッパーの増井が勢いづいたソフトバンク打線の餌食に遭い、内川にサヨナラ本塁打を浴びた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    秋季関東大会で横浜高と再戦浮上、27連勝を止めた「今春の1勝」は半年を経てどう作用するか

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    公明票消失で自民衆院「東京選挙区」が全滅危機…「萩生田だけは勘弁ならねぇ」の遺恨消えず

  4. 4

    星野監督時代は「陣形」が存在、いまでは考えられない乱闘の内幕

  5. 5

    「自維連立政権」爆誕へ吉村代表は前のめりも、早くも漂う崩壊の兆し…進次郎推しから“宗旨変え”

  1. 6

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 7

    国民民主党・玉木代表「維新連立入り」観測に焦りまくり…“男の嫉妬”が見苦しすぎる

  3. 8

    自民「聞いてないよォ」、国民・玉木氏「どうぞどうぞ」…首相指名の行方はダチョウ倶楽部のコント芸の様相

  4. 9

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  5. 10

    「ガルベスと牛乳で仲直りしよう」…大豊泰昭さんの提案を断固拒否してそれっきり